電子カルテで肩代わりできるか
職員を採用する場合、まず受付職員数を検討しなければなりません。その際、「待ち時間が短縮できるし、採用職員数を最小限にとどめられる」と電子カルテの導入を考えがちですが、あまり効果が得られないこともあります。
たとえば、1日の来院患者数が平均10人に満たなくても、受付に来た患者さんと会計待ちの患者さんが時間的に重なるのは珍しいことではありません。患者登録画面と会計画面を一人が同時に入力することはできませんし、まして同じ時間に電話による問い合わせがないという保証もありません。
どれほど習熟度が上がっても一人は一人。「多少待たせることがあってもやむなし」と考えるのは医療機関側の理屈であり、それでは着席できたのに店員がオーダーを受けに来ないレストランと変わりがないのです。
開業当初に少しでも人件費を抑えようとする努力は確かに必要ですが、待機患者の数が少ないのに予想以上に待たされているうえ、さらにその理由がはっきり理解できない時などに、患者様は「待ち時間が長い」と感じます。ですから、「開業当初は患者様が来ないから受付スタッフは一人で十分」と考えるのではなく、メリット・デメリットを考慮して採用職員数を検討していただきたいのです。
その一方で、職員満足度調査を行うと、季節によって勤務時間が大きく異なる非常勤職員から「季節労働者ではありません!」とよく言われます。しかし残念ながら、常に来院患者数にフィットした“適正人数”を雇用するのはほぼ不可能。人件費削減
を優先するのか、患者・職員満足度の向上を優先するのか、経営的判断が求められるのところです。

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