待合室
【キッズコーナー】
小児科やお子さんが多く来院するようなクリニックでは小さなお子さんがおとなしく待てるような工夫も必要です。キッズコーナーを設置して絵本やおもちゃ、DVDを流すところも多いです。また親御さんにとっても子供さんたちが診察までの時間を静かに過ごすので評判が良い場合が多いです。
【ソファーの配置・目線】
待合室には椅子やソファーを設置しますが配置によってスタッフのストレスが増す場合があるので注意が必要です。特に受付カウンターに真正面を向くような配置の場合、受付スタッフが目を挙げる度に患者様と目が合うので、疲れるといった声も良く耳にします。
また待合室に窓がある場合には、カフェ風にカウンターと椅子を設置して景色を見ながら待てるといった工夫を施すのも良いでしょう。
【カラーリング】
待合室の雰囲気は重要です。一般的には赤色は血液を連想させるので使用しないケースが多いです。ドクターの好みや診療科目により使用しない・使用したいカラーを選り分けていくとよいでしょう。
【BGM】
待合室・廊下・トイレなどにBGMを流すことでリラックスした空間を演出できます。また診察室内の声を待合室に聞こえにくくする効果もあります。有線放送を引き込む場合もありますが、固定経費となるので受付や倉庫内にアンプを設置してCDを流す場合が多いです。設計打合せ時から考慮し内装工事と一緒に配線を行えばスムーズに導入ができるでしょう。
【呼出マイク】
病院と同じように呼出マイクで患者様を診察室まで誘導するクリニックもありますが、この場合も設計時から考慮することにより内装工事と一緒に行うことができ、配線も壁内や天井内に隠蔽できデザインを損ねることがありません。またビジネスホンを導入する場合には呼出マイクの代わりになる機種もありますので、デスク上に多くの機器が並ぶのを避けることができます。
【窓フィルム・ブラインド】
待合室に窓がある場合にはどの程度まで中が見えてよいのかにより半透明フィルムの大きさを決めていくとよいでしょう。窓にブラインドをつける場合でも近くのホームセンターなどで安く買える場合があるので内装業者の見積と比較するのも一つの方法です。(ただしあまり安いものは耐久性に問題がある場合が多いので実物を見てから購入するほうが良いでしょう)